今だからこそいえる大学時代の思い出についてお教えください。
大学で勉強していたのは補綴学の入れ歯です。中でも、特に総義歯について勉強していました。総義歯とは、1本も歯がない方のための入れ歯です。特に私が通っていた大学は、ほかの大学に比べて症例数が多かったので、非常に勉強させていただくことができ、ありがたかったです。
先輩から誘われたからという理由で入れ歯を学んだのですが、入れ歯の道に進んでよかったな思っています。難しい分野ですが、勉強してきたことが現在の治療に役立っていると実感しています。
大学の教授には時に厳しく、本当に色々なことを教えていただきました。入れ歯は技術職なので、とにかく手を動かすことを教えられました。それこそ、毎日夜中の2時3時まで作業していることも多々ありましたね。今となってはいい思い出です。
入れ歯について勉強すると同時に、ラグビーにも打ち込んでいました。それまではラグビーをやったこともなかったのですが、これも先輩から勧められて始めました。秋冬は毎週公式戦があったので、その時期は週の半分は合宿所に泊まって、残りの半分は自分の下宿先に帰る生活でしたね。結構ハードでしたが、和気あいあいとやっていたので面白かったですね。当時の友人とは、今でも深い付き合いがあります。