先生がやりがいを感じる瞬間を教えてください。
やりがいは感じていますが……、やっぱりどうしても治療しないといけないくらい悪くなった状態の患者さまを健康にしたときですかね。例えると、ダイエットジムにものすごいおデブちゃんが入会したら、トレーナーとして燃える感じです(笑)。
患者さまのなかには、こんなに悪くなった状態を先生に見せたら怒られちゃうんじゃないかなと不安になってしまうタイプの方がいます。特に女性に多くて、「先生、この状態を見て怒らないんですか?前に診てもらっていた先生には怒られました」という方もいらっしゃいました。そりゃあ、1回改善したのにまた同じ悪い状態になっていたら、がっかりしたり怒りたくなることもあるかもしれませんが、そうではありません。むしろ、これだけ悪い状態なら、改善したときにはもったいないからこの状態をキープしようってなると思うんです。これこそ、予防の入り口に一つです。
あとは、患者さまに「最終的にどうなりたいの?」と聞いて、「こうなりたい」「じゃあ、このくらいの期間が必要で、週1回は通ってもらうけど頑張れそう?」っていうところから治療がスタートするのですが、治療が進むにつれ、患者さまから「噛めるようになってきました!」など笑顔で報告してもらえたときは、本当に嬉しいですね。