歯医者を目指したきっかけを教えてください。
親戚に医者がいたことが、大きなきっかけだったと思います。物心ついた頃から、自分も人のために役立つ医療の道に進みたい、と考えるようになっていましたからね。そんな背景もあったため、極々自然な成り行きで歯科医師というキャリアを選択したのだと思います。
私が歯科医師の道を歩みはじめた、およそ20数年前からすでに高齢化の問題は議論されていました。その時に予防医学の必要性も叫ばれるようになっていたのですが、私なりに予防医学を考えた時、歯の健康状態を向上させることが特に重要だと思っていました。歯は身体全体の健康と密接に関係しており、たとえば、歯周病の慢性化は血管にまつわる重大疾病を引き起こすリスクがありますからね。
また歯の予防に対する意識が高まれば、早期発見早期治療および定期検査に前向きに取り組めるようになるため、歯の健康を長期的に保てるようになります。そうなれば、治療続きの日々を回避できますし、何より治療費を節減できます。つまり治療のコストパフォーマンスを高めることができる、というわけです。
歯科医師という仕事を通じて、患者さまお一人おひとりのお口の健康づくりをお手伝いし、将来無用なコストが掛からないようにして差し上げたいと思っています。また、日本がもっと口腔環境を整えることの重要性を根付かせたい、そんな思いを持ちながら患者さまお一人おひとりと真剣に向き合っています。