お子様の治療をする際に心がけいることはございますか?
お子さまが怖がらないように、マスクはしていても常に笑顔を絶やさずに、優しく声かけするようにしています。私も母親ですので、自分の子どもに接するような気持ちで患者さまに接するように心がけています。それでも怖いと感じるのはしかたないことですから、お子さまと同じ目線で、怖いという気持ちに共感してあげながら治療をするようにしています。
歯医者は生涯を通じて通うべき場所だと思っています。ですから、最初が肝心です。大人の患者さまに問診していると、子どものころの経験で歯医者が嫌になっている方がとても多いので、そういうことをなくしたいと考えています。大人なら、多少の怖いことは我慢できますが、お子さまはそうはいきません。お子さまが相手でも、お互い信じあってこその治療ですから、信用をなくすような嘘はつきません。今日は椅子に座るだけ、歯を見せてもらうだけと約束したなら守ります。歯科医がお子さまを裏切るようなことをすれば、お子さまも同じように返してきます。
でも治療をする上ではどうしてもやらなければいけないこともありますので、怖いイメージを連想しない表現を心がけて、ゆっくり話します。たとえば、詰め物をするときは、薬を詰めると言ってはお子さまは怖がります。薬ではなく、歯を強くするクリームを入れるよという風に話します。
歯医者さんはお口の中を綺麗にしてくれる楽しいところというイメージを持っていただきたいので、お互い笑ってハイタッチして、治療を終われるようにしています。