歯科医をめざしたきっかけを教えてください。
私の誕生日が6月4日、虫歯予防デーということが一つあるんですが、それに気がついたのは多分、中学校の頃だったと思います。その前からも「医療に携わりたい」ということは思っていて、自分の誕生日のことに気がついて、初めて「歯科医が自分の天職かな」と意識した感じです。
もともと医療関係の仕事を意識していたのは、もっと小さいころに、祖母に付き合って、よく歯科医院に一緒についていったことも影響していると思います。祖母はいつも、「ここに来れば痛みがあっという間に取れる」と言っていましたから。
たとえば膝が痛くなった時などは、整形外科の先生に診ていただいても、瞬時に痛みが取れるということは無いじゃないですか。それが、神経の治療になるような虫歯の治療の場合、悶えるような痛みでも、治療をしてその後麻酔が引けば、あれほど痛かったものが、全く無くなってしまっているわけです。祖母はそういう喜びを、無意識でしょうけれど、いつも僕に伝えていたので、小さいながらも、「ああ、歯医者というのは、そんなに喜んでもらえる仕事なんだなあ」と思って、憧れていたんでしょうね。