歯医者をめざしたきっかけを教えてください。
私の祖父も父も歯科医師だったからということが大きいです。ここ山科で開業して半世紀ほどになり、私で3代目になります。
とはいっても、私はすんなりと歯科医師になったわけではないんです。医者になる前に1年ちょっとサラリーマンをしていた時期があります。でも他の仕事をしてみると分かってくることなんかもあります。違う業種や分野の環境で仕事をすることで、誰かのためになる良さに気づきました。自分の仕事がより直接誰かのためになるということは、私に向いていたということですね。歯科医師というのは、患者さんを相手に直接治療するという仕事ですからね。それでがんばってみようかなと思って勉強を始めました。
歯科医師になって、初めて患者さんに「ありがとうございました」と言われたときは嬉しかったです。虫歯なり、歯周病なり、歯のトラブルを抱えた患者さんを治療して、感謝されてお金をいただくというのが、医者の仕事やと思ってます。こういう経験は大きいですな。やりがいを強く感じます。
地元で長く診察してるので、親世代から子世代まで患者さんとのおつきあいがあります。そんなことで「歯がちょっと痛いんやけど」くらいの、気軽な相談がしやすい雰囲気はあると思います。歯は一定のお手入れが必要やから「治して、はい終わり!」ということはありません。なるべく身近な何でも相談できる歯医者でありたいですね。