田端先生が歯医者をめざしたきっかけはなんですか?
私のいとこが東京で開業していまして、学生の頃にその医院を見学に行きました。昭和56、57年の頃のことです。当時では珍しいことだと思うのですが、そこでインプラント治療をしていました。あの頃は大学病院でもほとんどしていませんでしたし、開業医ではもっと珍しいことのはずです。
私自身、高校生で、インプラントのことは何も知らなかったので、「こんな治療もあるのか。やってみたい」と思い、歯科に興味を持ちました。今のインプラントとは少し違いますが、骨を削って入れる治療というのは画期的で、すごいなと感心しました。
両親は内科医になってほしかったようですが、結局その日のことがきっかけで、歯科医師を目指して歯科大学に入った。あのとき、何気なく見学に行って本当によかったと思います。