歯科医師を目指したきっかけを教えてください。
私の父も歯科医師として診療にあたっていました。高校生の頃、歯周病治療に精力的に取り組む父に連れられてスウェーデンで開催された歯科の研修会に参加する機会があり、歯科医療をリードする方々が講演を行う雰囲気に触れることができました。そのときの経験は私が歯科医師を志した大きなきっかけのひとつです。歯科医師となった後は歯周病治療に専門的に取り組む歯科医院で勤務医として診療にあたっていましたが、規模の大きなスタディグループへの参加を通じて、口腔環境に対する咬合力の影響や口腔全体にわたる管理の大切さを痛感するようになりました。この経験が一口腔単位でリスクを評価して治療を行う現在の診療スタイルの礎となっています。