井口先生が矯正担当医を目指されたきっかけをお聞かせください。
私自身、子どもの頃に虫歯の治療を受けた経験がほとんどないんです。しかし、矯正治療は受けた経験があり、私の中では「歯科医師=歯並びを改善する」というイメージだったんですね。ですから、そもそも矯正歯科しか見ていなかったというところもあるんです。
しかし、大学ではすべてのジャンルの治療について学びますから、当然、虫歯治療なども勉強しました。そんな中で思ったのは、矯正治療を受けに来る患者さまというのは、「痛くて困っている」というよりも「今よりもっとキレイな歯並びにしたい」というようなポジティブな動機があるということ。やっぱり矯正治療のほうが明るく楽しく診療に携われるんじゃないかと思い、矯正治療を中心に行うことにしました。
とはいえ、患者さまの中には「歯並びがコンプレックスで悩んでいて…」というように、初めから明るい気持ちで来られる訳ではない場合もあります。しかし、それでも矯正治療が終わって無事、装置が外れると皆さん素敵な笑顔を見せてくれるんです。そんなときはこっちも嬉しいですし、矯正担当医として仕事のやりがいを感じます。