歯科医師としてお仕事に一番やりがいを感じる時はどのような時ですか?
インプラント治療が終わったあとで「生活が楽しくなった」「食事が噛めるようになって本当に嬉しい」と患者さまに言っていただけると、やはり、やりがいを感じます。
インプラントをせざるを得ない患者さまは、施術前は歯がグラグラしていたり、無い歯が多くて、歯ぐきも歯周病が悪化されています。そういう患者さんの表情は、どうしても暗くなりがちです。ものを噛むことができずに、この先どうなるのか不安になりますし、その気持ちのまま来院されます。
ところが、インプラント治療が終わりに近づくと、みなさん表情が明るくなってくるんです。特に女性は明るい色の口紅をさしたり、メイクもきちんとされて、洋服も明るいデザインになります。髪型にも気を使うようになりますね。もう、別人のようです。
自分の歯できちんと食べられる、お口の中がスッキリしてくると、全身どころか精神的にも大きな影響があることがわかります。そのうえで、感謝されるのは、とてもやりがいを感じられます。
また、当院では治療やインプラントされた方のメンテナンスも見させていただいていますが、ある時、長くメンテンナンスさせていただいている患者さまに「インプラントも全然悪くならないね」と言われて、調べたらインプラントから11年目でした。開業したのが12年前ですから、自分でも少し驚きました。患者さまのお手入れも良かったこともありますが、歯医者冥利に尽きますね。