柏森駅

柏森歯科クリニック【阿部院長】(扶桑町・柏森駅)

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歯科恐怖症の克服~無痛治療と歯科口腔外科の観点から~

柏森歯科クリニックで力を特に入れている治療はなんですか?

当院では主に、歯科口腔外科と無痛治療に力をいれています。歯科口腔外科は全身の管理も含めてすべてに対応できるので、重篤な症例にも対応する事ができます。せっかく当院に来てくださった患者様の治療が自分で出来ずに、他の医院に紹介する事が私の歯科医師としてのプライドで許せなかったので、大学を卒業し医局に残ったときに歯科口腔外科を学ぼうと決心いたしました。
無痛治療は当院のホームページを作ったときからうたっています。
しかし「無痛」とは言っても実際に痛みはゼロではありません。なるべく痛みを感じにくくするのが無痛治療です。
歯科医療は麻酔時のトラブルが多く、疼痛性のショックから倒れてしまったり、気分が悪くなってしまう患者様がいらっしゃいます。その結果、歯医者に恐怖感をもってしまい、来院出来なくなってしまいます。無痛治療はそういった患者様に対して有効な方法です。今まで恐怖感から歯医者に行けなかった患者様も多くの方が当院に来院されています。

歯科口腔外科についての考えを教えていただけますか?

口の中、顎、顔面ならびにその隣接組織に現れる先天性および後天性の疾患を扱います。
この領域には歯が原因となるものから癌までさまざまな疾患が発生します。また交通事故やスポーツなどの外傷、顎変形症ならびに唾液腺疾患などの外科的疾患のほかにも、口腔粘膜疾患、神経性疾患、口臭症などの内科的疾患も含まれます。
この領域の異常は、食事や発音・会話がうまくできないなどの機能的な障害に加えて審美的な障害も生じます。治療により口腔・顎・顔面全体の自然な形態や機能が改善すると、顔全体がいきいきとし、健康的な美しさを取り戻すことができます。そのお手伝いをするのが歯科口腔外科です。
当院では主に、顎関節症や親知らずの抜歯、インプラント手術に力をいれています。

特に顎関節症や親知らずの抜歯、インプラントに力を入れていらっしゃるとのことですが、それぞれ詳しく教えていただけませんか?

まず、顎関節症ですが、明治、大正時代の日本人の写真を見ると、下顎のエラが張った、角ばった顔が多く見られます。今の小学生、幼稚園児の顔を見てみると、顎の華奢な細面の子供が多いようです。顔がほっそりしていると、一見可愛らしく見えるのですが、実は、スパゲティ、ハンバーグなどやわらかい物を日常的に取ることによる顎の機能の低下の表れです。
現代社会のストレスは引き起こす不正な噛み合わせの人を増加させています。顎の機能の低下と、不正な噛み合わせが招く筋肉の異常な緊張が、顎関節症発症の原因であると思っています。
顎関節症には、口が開けにくい、関節から音がするなどの症状のほかに、目眩、立ちくらみ、ひどい場合嘔吐などの症状が現れることもあります。そういった症状がある場合、原因の多くが顎関節症による筋肉の異常な緊張によると思われます。偏頭痛、肩こりも筋肉の緊張が引き起こす症状です。
顎関節症には、筋肉の緊張が原因と思れる症状が多く見られます。顎関節症の治癒、症状を和らげるためには、筋肉の緊張をできるだけ早く開放し、再び緊張させないようにすることが重要です。

続いて、親知らずの抜歯ですが、 顎が小さくなる事により、親知らずはえる場所がなく、親知らずが顎骨の内に埋まったままだったり横向きに寝た様な状態になったりします。
特に日本人は、欧米人に比べ、顎が小さい割に親知らずのある確率が高く、親知らずが抜きにくい状態にあることが多くあります。又、親知らずは、生まれながらにない人も多く、つまり退化しなくなりつつある歯でもあります。退化しつつある歯は形態も単純な事が多く、普通にまっすぐ出ている親知らずは非常に簡単な抜歯です。横をむいて寝ている様な親知らずの抜歯は、骨膜を剥離し、親知らずの周囲の骨を削り、親知らずを切断し抜歯する為、侵襲が大きく、5日-7日間位の腫れと痛みがあります。当院では、その期間を短くし、痛みを少なくする為、レーザーを使用し点滴や筋肉注射を行っています。親知らずの抜歯もまっすぐに生えていてかみ合わせのある場合、あるいは骨の中にあり(埋伏歯)、感染の可能性の少ない歯はすすんで抜歯する必要はないように思いますが、化膿してしまった場合や、親知らずが一部顔を出していて清掃しづらく感染する可能性の高い場合は抜歯すべきであると思っています。特に妊娠初期の女性の場合、薬剤の投与に慎重にならざるを得ない時期がありますのであらかじめ抜歯しておいたほうが良いでしょう。

インプラントは、すっかり臨床治療の一部になりました。従来ならば義歯でしか治療できなかった患者さんが、インプラントを使用することによりまるで自分の歯ができたような感覚で何でも噛むことができ、快適に毎日を過ごしてみえます。
また、インプラントをグラグラしていた歯と連結することにより、歯の動揺がとまり、本来の能力が発揮できるようになるケースもあります。当医院では、15年前からスイス、ストローマン社のITIインプラントを導入し、多数のインプラントを埋入しています。インプラントの上に冠をかぶせて、インプラント治療は一応終了します。
それ以後、長期にわたって機能させることができるかどうかは、患者様と当院のお互いの努力によると思っています。 重要なホームケアが歯磨きです。昼食後も含め毎食後3~5分の歯ブラシでのブラッシングし、歯間ブラシを併用してください。当院では特に超音波電動歯ブラシの使用をお勧めしています。

歯磨きと同様に重要な事が、歯医者での定期健診です。歯科衛生士により、歯面清掃をはじめ、歯、歯肉インプラントの専門的な清掃を行います。人間の歯は、歯周病が悪化していくとき痛みを伴います。インプラントは神経がないため感染が起こっても、それに伴う痛みがありません。ですから、グラグラ動いたり、膿が出るようになって初めて気がつくわけです。
しかしその時には、手遅れです。歯の清掃状況が悪く。プラークがインプラントにべったり付くような不潔な状態が続くと、人間の歯でも歯周病が進行して、保存できなくなるように、インプラントも残せなくなるときがあります。きちんとプラークコントロールができ、定期検診されている患者さんのインプラント歯は10年、20年たってもほとんど変化なく機能しています。当院では、1~2ヶ月で定期検診を行い、担当医がインプラントの状態、歯肉の状態、かみ合わせのバランスチェックを行います。

無痛治療についての考えも教えていただけますでしょうか。

当院では、治療の際の痛みを抑えるために、笑気鎮静法・静脈鎮静法を用いて施術を行っています。
笑気鎮静法は、笑気ガス(N2O)35%、酸素(O2)65%で吸入しています。笑気麻酔は精神鎮静麻酔法であり、患者さんの緊張を取除き、注射針を刺す時の痛みをなくす目的で使用しています。 酸素(O2)を65%という高濃度で吸入していますので、通常の麻酔よりも、血圧・心臓・脳に問題のある患者様に対しても、治療をおこなう事が出来ます。
静脈鎮静法は、鎮痛薬や向精神薬を静脈に直接注入し、麻酔状態をもたらす方法です。歯科治療での麻酔というと歯茎に注射をする方法が一般的ですが、これに対して強い恐怖を覚える人も多いものです。また、歯科治療そのものに対して恐怖を感じる人も少なくありません。静脈内鎮静法には精神の緊張状態を緩和させる作用があるため、こういった不安を解消することもできるのです。

リラックス作用とともに大きいのが健忘作用。治療中はぼんやりした状態になっており、治療中に起こったことを覚えていないことが多くなります。また、時間の感覚も麻痺するので治療時間が実際よりも短く感じるようにもなります。いつ終わるのか不安にさらされながら治療を受けるようなこともないのです。この静脈内鎮静法は麻酔方法としては不十分なため、別に局所麻酔を行うことになります。しかしその際に痛みを感じることもほとんどなく、あったとしても覚えていないことがほとんど。麻酔の恐怖を感じることもありません。歯科恐怖症だけでなく、嘔吐反射が強い人にも適している静脈内鎮静法。

また心電図や血圧計といった生体モニターを使用し、治療中の健康状態を逐一チェックしているので、術中の体調変化にも迅速に対応できます。全身麻酔に比べ、一度治療を受けた人の多くは再び静脈内鎮静法を希望するとも言われています。歯科治療に付きまとうマイナスイメージを払拭できる施術方法として今後さらに注目を集めることでしょう。
麻酔を用いないで治療を行う場合は、注射をする前に一言、「ちょっとチクッとしますよ」と声をかけて患者様に心構えをさせたり、「くちびるを引っ張るよ」と声をかけて引っ張って、そちらに気を向けているうちに注射をしたりするなどして痛みを感じにくいように配慮しています。

※記事の内容は2016年6月時点になります。

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【住所】 愛知県丹羽郡扶桑町柏森西前303 【電話番号】 0066-97513-67203(電話受付・無料通話) 【受付時間】 月・火・水・金 9:00~13:00 15:00~19:00 土 9:00~13:00 15:00~18:00 【休診日】 木曜・日曜・祝日

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