先生がやりがいを感じる瞬間はどんなときでしょうか。
治療が終わったあとに、患者さまから「ありがとうございます」という言葉と笑顔をいただいたときにやりがいを感じます。以前、「まともに食事を食べることができないんです」と言って来院された患者さまがいらっしゃいました。お口を診せていただくと義歯の本数が多く、「噛む」という機能の改善には治療が必要不可欠な状態でした。「以前のように普通に食事をしたい」という思いを何とか実現してあげたくて、患者さまと入念な治療計画を立て、治療をスタートしたことをよく覚えています。長期にわたる治療が無事に終わった日、患者さまが「ありがとうございました」と何度も頭を下げながら嬉しそうにお帰りになった姿は大変印象的でした。数ヵ月後の定期検診で「先生のおかげで昔みたいに食事ができるようになりました」と仰る患者さまの頬が少しふっくらとされている様子を見て、改めて歯科医師としてのやりがいを感じたのは言うまでもありません。一人でも多くの方の健康に寄与していくことが私の使命であり、やりがいだと感じています。