野澤先生が歯医者をめざしたきっかけはなんですか?
私自身、昔から歯が悪くて、小学校の頃から治療に通っていました。自分の歯のことにあまり関心がなくて、それからもどんどん歯がダメになっていくんですが、歯医者さんで治療を受けること自体に嫌な気持ちがなかったんです。
普通子どもは痛いとか怖いとかあるんでしょうが、そんなに抵抗感がなくて、むしろ好きでした。自分でも不思議なんですけど。そんなことで意識する部分があって、小・中・高校とずっと歯医者になりたいって思っていました。比較的手先が器用だし、向いてるかもというのと、何か技術的なものをやりたかったからです。
本格的に仕事として考え始めたのは高校生の頃です。歯医者の仕事の細かい内容はもちろん知らなかったけど、人のために直接治してあげることができるのは、いい仕事だなと思っていました。実際歯医者になって社会に出てみたら、勉強や技術の能力だけじゃなくて、人とのコミュニケーションが大事だと感じます。
最初は思い描いていたのとは違っていたので、大変でした。患者さんに、「今日はどういう治療するか先に言ってほしい」とか、お叱りを受けたりしました。でもいろいろ言われることで、反省しながらちょっとずつ積み上げて、今に至っています。