痛みが少ない治療を心がけているとお聞きしていますが、もし治療前や治療中にお子様が泣き出してしまった場合どのような対策をとっていらっしゃいますか?
そのお子さんが、歯医者に来るのが初めてかどうかによっても、対処が違ってきます。歯医者に来るのが初めてで、ひとりで座ってることで不安になっちゃって泣いてるとか、歯医者には行ったことがあって、治療は痛い、怖いと思って泣いているか。いずれにしても、とにかく最初はいきなり治療をしないで、説明をしながら場に慣れてもらうことから始めます。
痛いことや怖がることは何もしないで、例えばフッ素塗布だけするとかで何回か来てもらって、治療ができそうになったらちょっとずつ進めるんです。少し泣いていてもフッ素くらいなら口が開いてる間にサッとできます。でも虫歯治療は泣いちゃうとできないから、「大丈夫、大丈夫」と慣れてもらうことが優先です。
それでも泣いてしまうお子さんには、お母さんにも一緒に診察室に入ってもらって、見守ってもらったり相談しながら進めるようにしています。子どもは泣いて嫌がるけど、大人でも嫌がる人はまだ多いですよ。
大人の患者さんには、「治療が嫌いなら、きれいになった後、ケアに来てくださいね」と説明して理解してもらいます。虫歯の治療は削ったり麻酔したりしなきゃならないけど、この状態を保つお掃除だけなら、気持ちいいだけで済みます。